ステーション開設して5ヶ月目の現実〜スタッフ編

訪問看護ステーションとして指定を受けるためのは人員基準をクリアしなければなりません。「安全に訪問看護サービスを提供する」ためですね。特に24時間対応体制のためには夜間緊急対応したスタッフの翌日の勤務を調整するなど配慮が必要です。

しかし、新規開業のステーションの人材確保は厳しいのです。ゼロからスタートする事務所で働きたいという希少な人材はどこにいるのか。個人で訪問看護を開設するには大きな壁です。職場の仲間と一緒に起業するとか、ご夫婦とそのお母様との看護師3人で起業するとか共に頑張ってくれる人がいるのは幸せですよね。

実は、私も前職場で知り合った年下の看護師が「一緒に立ち上げたい」と言ってくれて、準備段階から協力してくれていました。彼女は同じ職場の病院を数年前に退職し、別の病院で働いていたので、主にプライベートでおよそ5年のお付き合い。好きなことも共有でき、嫌いなことも似ていて歳は離れていても気が合うという感触。4月の開業から毎日一緒にいて、私の不出来なところも理解てくれている、と思っていました。

ところが、なんと突然彼女は退職してしまいました。退職の時の様子とか、その理由とかも聞いて欲しいところですが、それはまた今度の機会にします。今回はスタッフの確保の現実について。6月、ようやくご利用者様が決まり初回の訪問を終えたばかりで、常勤の看護師が突然退職しました。突然すぎてなんの準備もできていませんが、このままでは指定取り消し事務所休業、ゼロからスタートした新規のステーションはゼロに戻るどころかマイナス評価に。とにかくなんとかしなくては…と、前職場の人事担当の方に相談に行き、求人サイトを利用することにしました。お金がかかるけれど、背に腹は変えられないものです。

求人サイトって色々ですね、自分は利用したことがなかったので初めて知りました。サイトに求人を載せるだけのところ、求人を載せるにあたってのサポートをくれるところ、そのサポートも薄いところから手厚いところまで。サイト掲載無料でもサポートが入り、そこを経由して成約に至れば成約料として60万円支払うシステムだったり。そして転職エージェント、これは求人と求職者をマッチングしてくれて、合いそうな職場を紹介してくれて、面接のサポートまでしてくれて、成約すればその支払う予定年収の35%を成功報酬として支払うというもの。年収500万円を予定していたら、その35%って・・・。求人側と求職者側と、それぞれ連絡を取り意向を確認したり調整したりするのは大変なので、その成功報酬が高いのかどうかは言及しません。むしろサイトに載せているだけで成約料60万円というのも、安くはないですよね。

いま、求人の真っ最中なので、求人サイトのことはこのくらいにしておきます。ただ、求人側がこれだけの報酬を支払わないと働き手が見つからないといのが現実なんですね。弱小事務所には厳しい現実です。ならばどうするか・・・頑張って収入を上げて経済力を高めていくか、魅力的な職場に磨き上げていくか、その両方か。

ところで6月に突然常勤がいなくなったウチの事務所。知り合いの方が期間限定で常勤として働いてくれることになり、なんとかステーション運営をつなげております。なかなか都合よく仕事を離れていて、都合よくうちの訪問看護できそうなんて人はいないと思っていましたが、なんとそんな都合の良い人が現れました。奇跡のような出会いとタイミングで、この奇跡の出会いについてもまたの機会にお話ししますね。

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