訪問看護ステーション、4月から開業します!

訪問看護ステーションの申請が通りました

いよいよ新年度ですね。昨年末から訪問看護ステーションの新規開業に向けて手探りで右往左往しながら準備をしてきました。前回の「開業まであと少し」で投稿した通り、3月22日時点ではまだ指定をいただいていませんでした。結果が届き指定を受けられたのは3月26日。申請書が受付されてからちょうど一か月です。

ほぼ大丈夫だろうとは思っていました。だって、直前まで何の連絡もないまま4月からの開業は無理ですよ~とはならないでしょう。だめなら早い段階で訂正案をいただけるはずだし、悪い知らせがないからきっと大丈夫…と思ってはいても!内心ハラハラモヤモヤの日々、そして郵便受けを1日何回ものぞく日々でした。

どのあたりが大変だったか

会社を設立する、法人としての口座開設やもろもろの契約をする、事務所を借りて拠点を作る。いろいろ知らないことが多いけれど、調べながら進めていけばひとつづつクリアしていける事柄です。あとは資金があればそれなりに解決していくことでもあると思います(資金はギリギリでしたが…)。

一番大事だと感じるのは、あくまで自分の感覚ですが、やはり「何をしたいのか・どうしてしたいのか・どうなりたいのか」を明らかにしていくことだと思いました。

正直、在宅やりたいし~病院勤務ももうあきたし~年取ってもこき使われてるの嫌だし~でも働かないと食べていけないし~・・・という気持ちも根底にはありました。もとい、今でもある。言い方を変えれば「もう看護師として働けるのもあと数年、残された看護師人生を悔いなく過ごしていくにはどうするか」になります。・・・本音は最初の〇〇だしぃ~のほう。

でもそれだけではステーションを開設しても続かない。動機や考えが甘いというのももちろんですが、自分が何をしたいのか、きちんと言葉にして発信しないと「人の心が動かない」からだと思います。訪問看護ステーションは人に対して人がサービスを提供する仕事です。私たちが提供するサービス=価値は何なのかが伝わらなければ、受け手の人の心は動きません。

もう一つ動かしたい「人の心」は

もちろん働く仲間です。働く仲間も「何をしたいのか・どうしてしたいのか・どうなりたいのか」をつたえなければ心を動かしてくれません。働く仲間というのはステーションのスタッフであり、連携する医療機関のスタッフであり、地域医療介護を支えるケアマネージャーであり、もっと広く見ると医療介護以外で支援したり見守ったりしている地域の人々です。

その中でもステーションのスタッフの確保はとても大変なことだと実感。まず指定申請するためには人員基準を満たしてなくてはいけません。これって、ものすごく大変なことだと思いませんか?これから準備して、指定を受けられないと開業できないという状況で働く人を確保するんですよ!?平たく言えば、働く場所ができるかまだ予定だけど雇用契約してね、ということです。当然ながら、指定を受ける前の状態では募集活動もできません。新規で訪問看護ステーションを立ち上げる多くの方は、自分の力で立ち上げスタッフを見つけて協力を求めて契約するのです。・・・これも資金がたくさんなら、もっとほかの方法があるのでしょうけれどね・・・

幸い、自分の周りで一緒に働いてくれるという仲間が見つかり開業にたどり着きました。でもこれから安定してサービスを提供しつづけるためには、もっと仲間が必要です。求人活動にはお金もかかるでしょうけれど、やはり今いるスタッフに続けてもらえること、新しいスタッフに来てもらえることに必要なのは「人の心」を動かせないといけない。そのためには、繰り返すけれど「何をしたいのか・どうしてしたいのか・どうなりたいのか」という軸をしっかり持つことかなと思います。

一年くらい前は、ふんわりと「訪看ステーションでもつくろうかな~」と軽率だった私に喝を入れたい。でもそれから頑張ってここまで考えられるようになった私にはナデナデしてあげよう(自画自賛)。

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