まず、どこから何から手を付けるの?
そう思いますよね。まずは、本屋さんに行きました。専門書を扱っている大きな本屋さんへ行って、数冊買いこんで、パラパラっとめくり眺める。どの本にも共通して載っていることから繰り返し読んでみる…のが、私のスタイル。一ページ目から丁寧に読むことは得意ではないのです。
訪問看護ステーション起ち上げに必須な段取りは何かというと、まずは法人設立、そしてヒト・モノ・カネをどうするか考えること。もちろん自分がどんな事業をしたいのか、なぜしたいのかなどは考えたうえで、が大前提ですよ。つまりは事業をしていく決意と理念を胸に抱いてからの話。
法人設立をどうしたか
法人設立は、昨年11月頃に取り掛かりました。4月開業を考えていたので、5か月前ということになります。そのころには幸い一緒に頑張ってくれるバディ(前回の投稿をみてね)ができていたので、あと一人探せばヒトは何とかなるから同時進行でいけるかな…と。といっても会社つくるってよくわからないので、「会社って何?」というあたりからググっていき、合同会社をつくればいいのね~というところまでは行きました。
でも定款とか法務局とかよくわからない、看護師しか経験のない私には印紙というものも聞いたことがあるけどね…というレベル。昨年はまだ病院勤務していて、休みの日に開業準備するという状況だったので、とある企業の会社設立サポートを受けることにしました。定款の土台も作ってくれて、印鑑も作ってくれて(有料)、どの書類を持って法務局に行けばいいのかも指示してくれます。しかし、一個一個の言葉の意味とか経験がないとわからない。印鑑が何種類必要なのかもわからない、角印って何に使うんですか?OLさんが聞いたら笑っちゃうレベルですよね、きっと。そうこうしているうちに、夜勤明けで法務局に行ったりして登記もして、12月に入ったころ何とか法人は設立できました。
いろんなことがニワトリとタマゴ問題に感じる
会社をつくって事業を始めるには、ヒトはもちろんモノとカネが要ります。そのモノの順番に毎回悩みました。事業所の場所を決めるのは最優先ですが、賃貸契約するのだから会社設立していることは必須です。で、契約するには会社の銀行口座とか電話番号とか必要なのだけれど、口座開くには電話番号が必要で、携帯電話契約には口座が必要で、固定電話には事務所が必要で、事務所契約には口座が・・・・・・・・・頭の中に鳥の巣ができてヒナがピヨピヨと鳴いています。結局個人の携帯電話を登録して会社の銀行口座をつくり、会社用の携帯電話も契約しました。やってみると悩むほどのことでもなかった気がしますが、一時期は「こりゃニワトリとタマゴだし…」と、思ったものでした。
結局はまず動いてだめなら戻ってやり直したりすることが必要ですね。考えていてもヒナが巣立って行って使い古しの巣が頭の中に残るだけですもの。
大事な自分たちの拠点
さて、手探りで会社をつくり口座もつくり、口座にカネをいれました。しかし拠点となる事務所を決めないと訪問看護ステーションの起ち上げ準備にはまだ取り掛かれません。実は、知り合いから格安で借りようと口約束していた物件がダメになり、途方に暮れることになったのは12月も暮れのこと…
東京都の場合、訪問看護事業を4月から始めるためには、2月には指定申請しなければなりません(申請期日は自治体によって違うようです)。指定申請には設備とか人員とか基準を満たしていることが必要で、事務所の賃貸契約はもちろん、固定電話とFAXも引かなきゃいけないし、什器もそろえなきゃいけないし。そのためには1月には入居できていないと無理でしょう。なのに12月末に物件が決まっていないなんて!多くの不動産屋さんは年明け9日から始業で、これは4月の開業なんて無理か?と思いました。でも休みの間にバディと一緒に不動産情報をネット検索して、年明けすぐに不動産屋さんに交渉して内見させてもらました。そしたら!ミラクルです、年明けすぐに内見した事務所がとても良いところで条件もばっちり、不動産屋さんもとても手際よく手配してくれて速攻賃貸契約へこぎつけられました。慌てはしたけれど、結果的に自分たちの満足する拠点が見つかったわけです。
1月中旬に賃貸契約し、急いでネット引いて固定電話とFAXを契約して(今時必要なんだね)、什器もそろえて何とか指定申請間に合いました。
何もかもギリギリの進捗でしたが、結果オーライです。
さて、次は設備ではなく中身を入れていく苦悩と苦労をお伝えしていきたいです。
*************************************ブログのタイトル変更しました。「みかんの木」には執着心がありますが、皆さんに認知してもらいたいのでわかりやすいタイトルにしたのでよろしくお願いします。