スタッフの退職とスタッフの獲得~後編:推進力を得たの巻

バディと思っていたスタッフの突然の退職で事務所の危機が訪れ、仲間に愚痴を聞いてもらいつつ今後どうするかを考えました。前職の病院で人事を担当していた方に相談して求人サイトを使うことにしたり、知り合いに連絡をしまくって誰か働いてくれないか探しまくったりしました。一方で、まだ二人の利用者さんの依頼をいただいたばかりなので傷は浅い、利用者さんを他にお願いして休業し仕切り直しをすることも考えました。心の中では、どうせケアマネさんにも認知されていないし、どこにも相手にされていないみたいだし、このまま事務所を閉めても大したダメージはないんじゃないか…という気持ちもありました。紹介してくださった方やパートで働いてくれる方にも、正直に頭を下げることが責任ではないか?とも思いました。

旧知の知り合いや昔の同僚にまで連絡を取り相談しましたが、なかなか都合よく働ける方はいません。都合よく時間が空いていて、都合よく働ける環境にいて、都合よくこの事務所に通えて、訪問看護やってもいいよという方を探すのは無理かな…と思ったときに、ふとある知人を思いだいました。

とあるコミュニティで数か月前に初めてお会いした方、そういえば自分の事業を起ち上げてフリーランスのナースになる予定といっていました。コミュニティのチャットを通じて連絡してみたところ…

なんと!都合よく時間もあいていて環境的にも働けて、その上通勤も可能、訪問看護の経験も少しある方でした。奇跡です。ちょうどご自分の会社を起ち上げる手続き中、これからフリーとして仕事を得ていくところ、私のSOSを受けて「とにかく明日話を聞きに行っていいですか?」と行動力も満点です。結果、期間限定ではあるけれど常勤として働いてもらえることになりました。

そして、「どうせ認知されていない事務所、休業しても今なら傷は浅い」と思っていたのに、このタイミングでまた数件のご依頼もいただくことに。反射的に「ありがとうございます、お受けします」とお返事してしまいました。いったん動き始めたら、やはりそこには責任が生まれてくるのです。そして何かしらの結果もついてくるのです。途中で手を放すわけにはいかないのです。

話を戻します。突然あいた穴をしっかり埋めてくれた救世主は、持ち前の行動力でどんどん仕事をサポートしてくれます。とにかく前向きで、私がぼんやりしている時間を奪い、尻を叩きながら伴走してくれています。困ったときに相談にも乗ってくれます。何よりも明るいので、日々楽しく明るく前向きな気持ちで仕事をすることができています。感謝でいっぱいです。

こうやって明るい時間を共有出来ていたら、バディも辞めなかったのかな…と思ったりもします。そういう環境を作れなかったのは、お互いに問題があったということです。救世主は期間限定なので、並行して求人活動も続けていて、ありがたいことに現在数名の応募をいただきました。この事務所は、まだまだこれから作り上げていく事務所、救世主との時間で得たことやこの感覚を大事にして、新しいスタッフと事務所を作っていきたいと、心から思います。

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